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vol.2 DARJEELINGの香り

vol.2 DARJEELINGの香り

"ダージリンティーの美しい香りを香水で表現してみたい"

この様な思いからこの香りの制作が始まりました。

アールグレイやミルクティーをテーマとした香水は沢山ありますがダージリンティーそのものをテーマとした香水はほとんどありません。

 

ダージリンにはファースト、セカンド、オータムナルと時期や産地によっても香りは大きく異なります。



大きな分けるとファーストはグリーン香が強めなものが多く優しいフルーツや阿里山烏龍茶の様なバニラ香を放ちます。

オータムナルは甘さもありますが焙煎香の様な深みのある香り。

 

そしてセカンドフラッシュはフローラルな香り、フルーティーな香り、甘さ、深み、様々なニュアンスを含んでいます。

この3つの中で最も複雑であり、繊細な味わい、香りを作ってみたいという思いからセカンドフラッシュを選びました。

 

私達がキーノートに選んだのはゼラニウム。

ゼラニウムも3種をブレンドしています。

ゼラニウムエジプトを2種類

柔らかなグリーン香と柔らかなバラに似たフローラルなニュアンス。

まさにファーストフラッシュとセカンドフラッシュがブレンドされた様に。

採取方法や蒸留方法により同じゼラニウムでも香りが全く異なるため、より質の高い原料を採用しています。

もう1つブレンドした品種はゼラニウムブルボン。

ローズの様なニュアンスを多く含み、エジプト産よりもフローラルな要素と紅茶で言うとディンブラの様な華やかさがあります。これらを合わせてダージリンリーフの骨格を作りました。

トップからは軽やかなゼラニウムのグリーンとフローラルの中にほのかな茶葉のニュアンスがブレンドされた香りから始まります。


グリーンといっても分かりやすいグリーンノートではなく、茶葉缶を開けた時の様な柔らかな印象。

ミドル以降のぶどうやベリーを思わせるフルーティーな香りとラストのスモーキーノートのバランスはマスカテルフレーバーを思わせる華やかさと甘さ両方を演出しています。

 

分かりやすいトップノートからラストの香りがあるという訳ではなく、紅茶を淹れて茶葉が抽出されながら徐々に香りに深みが出る様な、、

そんな香りの変化をイメージして調香をしています。

大変心地の良い、そして華やかなダージリンアコードをお楽しみください。