甘くみずみずしい桃と、アールグレイの深い余韻のマリアージュ

PEACH CHANTILLY × EARL GREY
― 桃のスイーツと紅茶を組み合わせるように ―
香りを重ねるのは、味を合わせることに少し似ています。甘さと渋み、温度と質感のバランスで印象が変わります。
私はスイーツやフレンチなどの香りを楽しむ食事、ティーをする時は必ずペアリングを意識してきました。
食材と香りの組み合わせは奥深く、そしてその一つは綺麗に重なった時は"美味しい"という表現を超えて感動につながります。
そんな私の調香する香りはレイヤリングを意識してそれぞれアコードを組み立てています。
今回紹介するのは、PEACH CHANTILLYとEARL GREYのレイヤリング。

まさに「桃のスイーツを食べながら、アールグレイをペアリングする時間」。
PEACH CHANTILLY
ピーチの自然な甘さと、やわらかなクリームのようなまろやかさ。

ジューシーなライチとアクセントのダマスクローズが桃のスイーツに添えられた果物のように、香りを華やかに仕立てます。
EARL GREY
セイロン・ディンブラティーをイメージしたティーアコード。ベルガモットの明るさの中に、紅茶の渋みと深みを感じる香り。

まろやかな甘さに、深みと程よい渋み、その中にカラブリアベルガモットの明るいシトラスが華やかに香ります。
片方の手首に PEACH CHANTILLY を1プッシュ、
もう片方に EARL GREY を重ねて。
桃のやさしい甘さに、紅茶の苦味が加わることで
香り全体に立体感と深みが生まれます。

時間が経つほどに落ち着き、少し大人びた印象に変わっていきます。
デザートと紅茶を合わせるように、香りでもバランスを楽しむ。
EARL GREYに使われているブラックティーは天然の茶葉から抽出した香り。香水というよりは、本当の紅茶に近い香りの余韻、余白、奥行きをイメージして作っています。
桃の香りも、ホイップクリームのたっぷり入った桃のパフェを口にした時の甘さとほのかな酸味、クリーミーさをイメージしました。
ぜひ"食べる様に香る香水"
この組み合わせをお楽しみください。


